笠原　嘉臨床論集「うつ病臨床のエッセンス---類型と治療」\rみすず書房　２００９年　初版　\r\r　1975年に発表されて以来、今日でも幾度となく言及される「笠原・木村分類」論文をはじめ、「うつ病の病前性格について」など、わが国のうつ病臨床において先駆的な研究を発表し、長らく日本の精神医学の発展を支えてきた著者による臨床論集。\r　今日の精神医学は言うまでもなく、米国発の診断基準、新薬に代表されるように、グローバルな流れと類型の中にある。著者は精神科医としてその興隆の最中にあって、大学病院・個人クリニックを問わず、患者に一対一の人間として向き合ってきた。\r　「日本ローカルでも、短命でもいい、診察室で役立つ臨床研究がしたい」\r 本書に収録される近年の単行本未収論文、書き下ろしまで、三十数年におよぶどの論文を読んでも、そのあくまで治療中心の精神は通底し、著者の「診察室の精神医学」のエッセンスが見事に凝縮されている。\r うつ病をめぐる議論の尽きない時代の、精神科臨床従事者必読の原典。\r 先人が考えていたことは深くてしっかり地に足が着いている。ここまで考えて現場に臨んできたのかと驚きます。\r　うつ病についての見方、考え方、アプローチの方法...実務レベルで深く教えてもらえることがたくさんあります。\r\r超美品です。書き込み等ございません。ばら売り３８００円。\r\r\r笠原　嘉編「正視恐怖・体臭恐怖 : 主として精神分裂病との境界例について」\r執筆　笠原　嘉　藤縄　昭　関口英雄　松本雅彦\rA５判 　函入　１８２頁　医学書院　１９７２年　初版\r\r入手困難な貴重書。\r正視恐怖とは、対人状況において自分の視線が異様になるなると感じ、他社を正視するのを避ける、対人恐怖の一型。体臭恐怖とは、自分の体から発する臭気が他者を不快にすると信じ、対人接触から身を引こうとする、やはり対人恐怖の一型。症例中心の時代を先取りした臨床研究の集大成。\r\r半世紀前の出版ですが、驚くほどきれいです。\r赤鉛筆の下線とチェックが４,５か所入っています(６,７枚目の写真)。\rばら売り６８００円。

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