コーティング材料のコントロールと添加剤の応用

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半導体フォトレジストや塗料、接着剤などの材料設計を勉強したい方に、最適の本です。コーティング材料には非常に多くの機能が求められています。この機能を付与するためには主原料である樹脂やフィラーのみでは達成できません。この機能を付与するために多くの添加剤があります。ところが、添加剤の使用には功罪があります。例えば、塗料の表面を平滑にするために使用する添加剤での問題を述べます。この添加剤は添加することによって塗装表面の表面張力を低下させ、平滑にする機能があります。ところが、添加量を誤ると表面張力が低下しすぎて局部の塗料が引っ張られて素地が露出する“ハジキ”と言う現象が出ます。この場合に使用する添加剤はその添加量によって表面の平滑性と言う“功”とハジキと言う“罪”の働きをすることになります。すなわち、添加剤の使用はその種類のみでなく使用量にも問題のある原料となります。コーティング材料には主成分として樹脂、顔料、溶剤があります。種々の機能を付与するためには添加剤がどの成分に作用するかが重要であります。そのためにはコーティング材料製造過程のどの時点で配合し、如何に製造するかが重要です。これを誤ると狙った機能が出ないばかりか不良品を作ることにもなります。コーティング材料の各種機能発現のために使用する添加剤の選定とその使用法は材料開発・トラブルシューティングにおいて重要です。それには多くの経験によることもあります。各機能発現の専門家に執筆頂き、これらの目的に対応し、読者の仕事に大いに寄与することを願っています。          (「はじめに」より)
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